2019年8月31日土曜日

Term 2(二学期)

さて、二学期です。

キャンパスの様子(2月)

同じく、二つの必須科目と、一つの選択科目という構成でした。

他にも、一学期で触れるのを忘れてしまってたけど、
CELTという学習サポートのようなクラス
(主に英語が母国語でない留学生が
 大学院レベルの言語使用に慣れるための授業、というようなイメージ)や、


二学期からは
隔週で?セミナーという名の補講のようなものがあったけど、割愛します。
(実質、このセミナーは全然なんの役にも立たない上、
授業を行う講師とセミナーを設定している教授との間で連携が取れておらず、
演習問題の回答が存在しないとかいうお粗末な内容だった。)


必須科目の一つ目は、
一学期のResearch Methodに続く内容で、三学期まで続く
Planning and Communicating Researchという授業。
引き続き、どんな調査方法があるかなどを学びました。


必須科目の二つ目は、
Teaching and Learning Citizenship and Global Educationという授業で、
現代のシティズンシップ教育(主に欧米圏)についての
問題点や課題を学んだ授業でした。

一学期は、シティズンシップ教育の歴史とか考え方とかを学んできて
いろんな見方があって面白いと思った(り憤慨したりした)けど、
二学期の授業は、
前回の授業に引き続きこの授業を担当したシティズンシップ教育専門の先生が
授業内でただただ自分の講演をしているような感じで、
なおかつ、学生に意見を言わせても
一学期の時以上に、それが議論にならない一方通行なコメントに終わるような状況で、
ヨーロピアンのクラスメイトもわたしも、みんなでひどく幻滅した授業でした。
(だいぶ有名な先生のはずなんだけど、ごめんなさい。)


選択科目は、
Higher Education in the Twenty-first Centuryという授業で、
21世紀における高等教育機関についてを学ぶ授業でした。

留学前に書いた記事「27歳、大学院生になります!」にあるように、
わたしは大学の役割についてを研究したいと当初思っていたので、
この授業をとても楽しみにしていました。

担当教員は2名いて、全10回のうち、
後半3回にわたしが話を聞きたいと思っていた先生の授業の予定になっていました。


・・・そう、その予定、でした。


しかし、二学期開始2週目くらいから、

イギリスの大学教員たちが
雇い元である大学に対して全国的にストライキを起こすということになり

(確か、管理職たちが給料もらいすぎで、教員は十分でないとか、そんな理由だった?
 あと、将来の年金額が減るとか、そんなことだったような・・・)



二学期の半分くらいが、キャンセルになりました。



学生の中には、先生たちの権利が大事だって言って、
プラカードとか作ってストライキを支持してたけど、

いやいや、EU圏外から来ている留学生は、
EU圏内の学生に比べて二倍の学費払ってるんだし、
生活費とか渡航費とか考えればもっと金かかってるんだから、



まじで学費返せよ。って思ってました。


まじGrumpy(不機嫌)だぜ!

どっかの大学は返金あったみたいだけど、
ヨークは署名活動に参加したりしても、返金一切ありませんでした♡

申し訳程度に、全学生には恩恵が行き渡らない、
卒業式でのガウンの有料レンタルを無料にする、とかあったけど、
ほんとに意味ない。卒業式行けなかったし。


・・・と、授業がない週が多く存在したり、
一学期の経験から容量を掴んだわたしは、
キレながらも、
せっせと学期半ばくらいから二つの課題論文の準備を開始していたのでした。


では、一体どんな「巻き返し」をしたのか。


取捨選択をする、ということを、まず学びました。(笑)

一学期のわたしは、
Pre-readingで提示された予習用論文をすべて一語一句読み、
授業準備を完璧にし、
授業後は、聞き逃したことはないかと授業の録画ビデオを観、
先生がおすすめした論文や文献に目を通し、
復習もしっかりやりました。

まさに毎日こんな状態

もちろん、ここまでやったことに意味がないとは言わないし、
これぐらい難なくこなせればいろんな学びになるのかもしれないけれど、
実際は、しんどいだけで、
授業内でもたいして予習したものが扱われることなく過ぎていった。(悲)

だから、もう、やらない♡ってなった。(爆)


いい成績を取るために大学院に来たわけではなくて、

むしろいろんな文献を読んで、自分が学びたかったことを
好きなだけ時間を使ってできる、というようなイメージでわたしはいたのだけれど、

学校生活が始まって、全然そんな風にいかないということに葛藤を抱き、

結局、この修士課程で優先的にやらなければいけないことはなんだ?
と考えた時に、課題を満足できるものにする、ということが目標になってしまいました。

別に、その選択が間違いだったとは思ってないけど!

大学の評価基準表
50-59点で合格ライン
60-69点で良
70-79点で優
80-100点で秀
(「秀」はどんなに優等生でもめったに取れません)

そういうわけで、「取捨選択」して、
授業で扱わなそうなところ、自分の興味や課題に関係なさそうなところは
サクッと終わらせ、
あとの時間は、課題のテーマを決定し、
それに必要な論文・文献をあたる時間にしました。


つぎに、論文を書く時に、細かく構成を決めることにしました。

これは、論文や文章を書き慣れている人にとっては
当たり前のことかもしれませんが、
わたしはそこすらわかっていなかったので、
ほんとに漠然とした構成しか一学期の時は決めておらず、
ある章はすごく長くなったり、
ある章では主張したかったことがうまくまとまらない、なんてことが起きていました。

なので二学期は、
まずは大まかな情報を得るために論文や文献を読み漁るけれども、
そのあとは各章の中でどういう論理展開をしていくかまで細かく考え決め、
それに沿って情報収集をしていくようにしました。

もちろん、欲しいと思っている情報が見つからないなど苦戦することもありましたが、
こうして構成立てしたら、ものすごく論文が書きやすくなりました!
自分の主張もブレなくなるので、とても良い。


内容に関しては、
一学期のシティズンシップ教育の論文で、
学問の世界って、
最もらしい人が最もらしく書いて、それをまた最もらしい人が最もらしく引用して、
最もらしい難しい言葉を使って書かれる書物の集まりか!?
って思ったこともあり、

反発心の塊のわたしは(何しに大学院や留学に来てるんだ)、
今回の論文も極力、
現実世界(学問的にではなく、実生活の中でどう活かせるか)を意識して、

Teaching and Learning Citizenship and Global Educationの課題で
「地域参加を通して、どのようにシティズンシップ教育を施すことができるか。
 まちづくり政策の可能性」
というタイトルにし、岡山県矢掛町の事例を元に書いていきました。

これは書いているわたしも楽しみながらできたし、
(実際に矢掛町の方に連絡も取ったら、快く資料も提供して下さいました!!!感謝。)
あとで成績発表でもらったフィードバックでも
先生から面白かったと言ってもらえました。


一方、Higher Education in the 21st Centuryの課題では、
授業内で、東・東南アジア圏 Confucian area(孔子の思想圏、転じて儒教圏)の
高等教育機関のことを学び、

the Post-Confucian model(新儒教圏モデル、と訳したらいいのかな?)としての
この圏内の高等教育機関の姿が面白かったので

「21世紀の高等教育機関は20世紀のものと異なるか?
 the Post-Confucian universityを例に。」と言ったようなタイトルにして書きました。


二学期での改善の甲斐あって、
一学期での屈辱を吹き飛ばすほど成績が跳ね上がり、
めでたし、めでたし、でした。(やればできるじゃーん、と調子に乗る。)


次回は、三学期と修士論文について書きます!
いつもとんでもなく長い記事を読んでくださり、ありがとうございますm(_ _)m

(構成立てることを記事では学ばないのである・・・)


2019年8月27日火曜日

Term 1(一学期)学生生活編

最後の投稿から5ヶ月も経ってしまった・・・。
今となってはもう、わたしの留学経験は
完全な「過去の物」「過去の栄光」になってしまいました・・・悲しみ。
記憶も薄れる一方!

ヨークの小道


前回、「Term 1(一学期)生活準備編」では
新学期開始前の生活用品集めについて書きました。
(まだ学校始まってないっていう!)

これからは、学校生活について書きたいと思います。

大学パーカー買った。

わたしのコースでは、
二つの必須科目と、一つの選択科目がありました。

一学期の必須科目は、

教育学部大学院生として調査・研究のための知識・手法を学ぶ
「Research Method in Education」と

シティズンシップ教育コースとしてその専門内容を学ぶ
「Citizenship Education」の二つで、

選択科目は教育学部全体から一つ選べたので、

わたしは「Motivation in Education」という
教育という場面におけるモチベーションの理論などについてを学ぶ科目にしました。


よく家族や友達に
「当然だけど、英語で授業やるんでしょ?」と言われていたのですが、
そうです、英語です。(笑)

わたしもコースが始まるまで、とっても不安でした。
リスニングは苦手ではありませんでしたが、
それでも講義となると話は別で、長い時間英語の話を聞いてられるのか、
ついていけるのか、など恐怖心がありました。

でも実際、コースが始まってみて思ったのは、
意外と理解できる、ということでした。

その理由は、

教育学部は留学生がわんさかいる学部
(特に中国人をはじめとするアジア人が多数)だったので、
先生方が身振り手振りゆっくり話したり
簡単な単語を選んで説明することに慣れていたこと、
(パワーポイントもシンプルでわかりやすかった)

また、おそらく欧米の大学では普通である
Pre-readingという予習が基本であったために
事前知識を持って授業に挑むことができていたこと

などが挙げられると思います。

ちなみに、
ネイティブ(イギリス人または英語話者)が大半の社会学部の授業に
先生の許可を取って参加してみたことがあるのですが、
話すスピードが全く異なり、
体験で参加したために予習教材がなかったことも合間って
さっぱり理解できませんでした。

教育学部で理解できていたために、
英語できるような気になっていたけど、
社会学部の授業で打ちのめされて帰ってきました。(笑)


さて、それぞれの授業の中身についてですが、

Research Method in Educationでやったことは、
つまりは統計学入門、という感じでした。

社会学部卒のわたしは、社会調査なんたらっていう授業で、
統計学やっているんです。10年弱前に。
でも、日本語であっても全く理解できず、
大学生だったわたしは、早々に統計学を諦め、
統計が必要なゼミを避け、卒業論文すら書かずに卒業したという
怠惰な過去があります。
(代わりに、社会学部の中では異質な英語翻訳のゼミに属し、
日本で翻訳されていない絵本を翻訳して卒業制作とし、学位をもらいました・・・)

そしていざまた、過去に理解できなかった統計を、英語で、学ぶというのは
わたしにとって苦行でした。

授業も、基礎知識といろんな統計手法を
まんべんなくさらっていくという感じだったので、
やっぱりわからなかった。

そこでわたしは、日本語で統計学の基本知識をネット検索して復習したり、
またここも大学の素晴らしいところだと思ったのですが、
統計学の無料講座を数回にわたって開講していたので、
それにも参加して学び直しました。

それでもわからないところは、
日本人の統計に強いクラスメイトに教えを請いて助けてもらっていました。

のちにまた書きますが、
結局、わたしの修士論文では統計は使いませんでした。(笑)

その代わり、他の調査手法
(質的調査・インタビューと、主題分析 Thematic Analysis)を使いました。


二つ目の科目、Citizenship Educationでは、
citizenという言葉の意味、権利と義務の関係など、定義やその歴史を
古代ギリシャの時代から遡って学びました。

先生が積極的にわたしたち学生に意見を言わせ、
誰かの発言に対しても意見をさせるという授業のスタイルは、
日本にはなかなかないので、面白いと感じました。

ただ、この授業を受けてわたしが強く感じたのは、
意見をさせたはいいけど、議論にまで発展させるわけではなく、
意見を言ったらそれで終わり、みたいなところがあって
あまり知的好奇心が満たされなかったということと、

自分自身、欧米への憧れみたいなものがあったし、
いまだにどこか惹かれている部分があるのは否めないのだけれども、
citizenship educationという概念が非常に欧米中心的な考えであり、

アジアならアジアなりの、特に東アジアは儒教の発展とともに、
citizenの訳にあたる「市民」としてのその国での在り方が定義されているにも関わらず、
それをやんわりと批判しているような雰囲気に反発を覚えました。

文献を見ても、
「いろんなcitizenship educationが世界にはあるよね〜(でも欧米でのあり方が正しいけど)」
のような感じが見受けられるような気がして(わたしの被害妄想?)、
世の中にはびこる欧米中心主義的思想がここにもあるのか、
みたいに感じたのを覚えています。

そこまで思うなら、イギリスの大学行くなよって感じですけど。(笑)

だから、一学期の終わりの論文課題では、
日本のシティズンシップ教育の歴史の説明と、
欧米的シティズンシップ教育は日本にはそのまま適用できない、
というようなことを書いて出しました。

図書館にある参考文献

選択科目の、Motivation in Educationでは、
モチベーションにおけるいろんな理論を主に学びました。

授業では、読んできたモチベーションの理論について
自分自身の経験や感じ方を例に挙げてみんなで話し合うスタイルで、
授業内はあんまり発言者がいなくて盛り上がらなかった
(アジア人が大半で、みんな発言しなかった)けど、
先生が愉快なおばちゃん先生で、
楽しくはないけど苦ではない、みたいな感じでした。(笑)

でも、「モチベーションの授業を受けるモチベーションがない」って
いつもわたしは言っていたような気がします・・・。

先に書いたCitizenship Educationの授業のように、
学期の終わりに論文課題がこの科目でもありましたが、
実は、わたしを今後ものすごく悩ませたのはこの科目でした。

図書館の学習スペース

一学期は、10週間ほどの授業で終わってしまうのですが、
その後、冬休みになり、
冬休み明け一週目くらいの時期に論文課題の提出締め切りとなります。

一学期はResearch Method in Educationの授業の理解度テストもあり、
約1ヶ月の冬休みの間に、4000単語以上の論文を二科目分と、
統計学のテストの準備をしなければならず、
なにもかもが初めてのわたしにとっては、とても大変な時期でした。

それにもかかわらず、
本場イギリスでの初めてのクリスマスということもあり、
学期終了後〜クリスマス前まで頑張ってきたのに、
クリスマスから年末年始までの間、つい舞い上がって遊んでしまって、

Motivation in Educationの課題のテーマもまともに決められないまま、
(そもそもモチベーション理論に興味が持てなかったのと、
先生にテーマを相談してもあまり参考になるアドバイスをもらえなかったこともあり、
いろいろロスタイムになった)
年明け数日間でテーマを最終決定して論文を書き始めるはめになってしまいました。

クリスマスのロンドン(ハロッズ?)

急いで書き上げた結果、
テーマの選定があまり適切でないものになってしまったこと、
文献の引用の仕方に間違いがあったことなどから、
成績も驚くほど悪く、ひどく反省した科目でした。

このために、学位の成績が出るときまで終始ヒヤヒヤすることとなりました。
これから留学する人は、わたしみたいにならないように気をつけてくださいね。。。


ただし、悪いことばかりではなく、
Citizenship Educationでは反発的な内容の論文にしたけれども合格ラインの成績をもらえ、
Research Method in Educationのテストもなんとか合格ライン上だったので、
一学期は乗り越えた、という感じでした。

また、Motivation in Educationでの反省を生かして、
二学期の課題でかなりの巻き返しを起こしました。

人生で一番勉強した二学期(4月)でした。それはまた次のブログで。


そして何より、成績の結果はどうであれ、
4000単語×二科目の論文を書いたという経験が
わたしの中で大きな自信につながった一学期でもありました。
論文を書くために、100個程度の文献も読んだというのも達成感になりました。
論文が、一つの作品、という感じでした。

提出した論文課題

・・・とわたしのヨークでの一学期はこんな感じで終わりました。

次の二学期編では、どう巻き返しを図ったのかについて書きたいと思います。

2019年3月31日日曜日

Term 1(一学期)生活準備編

これからは、大学でどんな授業を受けたかや、生活などを書いていこうと思います。
あんまり細かいところまで覚えてないけど、書きながら思い出したいなっていう期待があります。



大学院留学のスタートは、9月半ば過ぎ、新入生オリエンテーション開始数日前に、日本からドーハ(カタール)経由でマンチェスターに20時間近く掛けて飛び、マンチェスターから大学の送迎バスに乗るという旅路から始まりました。

大学のキャンパス内の寮では、希望するような形態の部屋はもういっぱいになっており、大学が斡旋していたStudent Castleという民間の学生寮に住むことに決め、そこまで送迎バスで届けてもらいました。

渡英前に申し込みで、Student Castleが提供しているキッチンセットとか寝具セットとかがあったのですが、絶対に必要のない中華鍋みたいなのとか、ド派手な色のベッドシーツとかが含まれてそれぞれ良い値段していたので、現地で自分で調達しようと思って何も事前に買わなかったわたしは、部屋に着いて最初の試練に立ち向かうことになるのでした。




布団も何もない。
(あるのはマットレスだけ。)








しかも、暖房のつけかた教えてくれたけど、よくわからない上に、あんまり暖かくない。

温かいお茶も飲めない(お湯が沸かせない)。


日本だと9月じゃまだまだ暑いですが、ヨークは日本の11月下旬くらいの寒さでした。
日本で実家を出てから24時間後、やっと布団で横になって寝られる〜シャワーも浴びてゆっくりできる〜って時に、ベッドのシーツも掛け布団も何もなく、わたしはマンチェスターで引っ張り出した冬のコートにくるまって、暖房のろくにきいていない部屋で寝ました。悲しかった・・・。


そして翌日から、わたしの家具家電調達が始まりました。




イギリスでも、日本でいう100円ショップのようなところや、西友のようなスーパーがあります。


わたしがまず向かったのは、PoundlandまたはPoundworldという100円ショップです。
まあ、厳密には当時1ポンド=150円くらいだったので、100円ショップではないのですが・・・。

9月で新学期が始まる時期だったので、Poundlandでも新生活応援セットみたいなものがたくさんおいてありました。普段はないということがわかったのですが、その時は掛け布団とかベッドシーツとか、ブランケットとか、プラスチックのおたまやフライ返しセットみたいなものが5ポンド〜7ポンドで売っていました。


次に向かったのは、Primarkという、日本でいう「しまむら」みたいなお店です。
ここでは洋服だけでなく、寝具も売っていたので、わたしはこちらでベッドシーツを買いました。枕も後に買って使っていました。


そして最後に、Sainsbury’sというスーパーに向かいました。ここでも新生活応援セットみたいな感じで、フライパンやまな板などが安く売っていたので、こちらで購入しました。



部屋完成〜!



ちなみに、イギリスには、

Morrison’s
TESCO
Coop
Sainsbury’s
Waitrose
Marks & Spencer (M&S)

など、いろんなスーパーがあります。
列挙した上から下に向かってグレードが上がっていく感じです。

ディスカウントスーパーから東急ストアや成城石井まで、みたいなグレードの違いでしょうか(笑)



わたしは先ほど書いたように、生活用品はPoundland、Primark、Sainsbury’sで大まかに揃えた後、ケトルやアイロンなどはAmazon.ukで集めたのですが、あとで中国人のクラスメイトから聞いたところ、Morrison’sでも新生活応援のような商品がたくさんあって、いろいろ安くて良い生活用品が買えたようです。


前回の記事に書いたように、Yorkの街は城壁に囲われているのですが、わたしが行ったお店は城壁の中にあり、Morrison’sはわたしが住んでいた寮にとても近かったのですが、城壁の外にあり、まだYorkに慣れていなかったわたしはそこまで冒険して散策できずに狭い行動範囲で買い揃えてしまいました。


でも、Student Castleがセットで売っていた物より、必要な物を必要な分だけ、総額も安く抑えることができたので、オッケー!



・・・ということで、無事に生活準備が整ったわたしは、大学でのビザの手続きや新学期開始のオリエンテーションも受けつつ、学校生活開始の準備も整えていきました。教科書も一冊、Amazonで買いました。


ちなみに、日本と違って、教科書は購入必須ではありません。図書館でも借りられますし、大学側でも先生が必要箇所をPDFで配ってくれたりします。
学費は高いですが、そういった在学期間中の金銭的な負担は比較的少ないかもしれません。



というわけで、次回は大学について書きたいと思います!


2019年3月22日金曜日

YORK

ちゃんと振り返るには、膨大な時間と、記憶との果てしない闘いが必要になりそうなので、ひとまず思い出したことをぽつぽつ書いていこうと思います(2ヶ月も引っ張っておきながら、まとまってないという…)。リンクも多用すると思います。

ちょこちょこ後から修正入れたり、付け足したりするかもしれませんが、ご了承ください。



まず、わたしがいたヨークがどういうところかというと、簡単に言えば、日本でいう京都みたいなところです。イギリスは、ロンドンは近代的な建物も多くありますが、その中でも煉瓦造りだったりゴシック様式のものが目立ち、比較的歴史的な雰囲気が残っているイメージがあると思います。

その中でもヨークは中世の街並みが多く残っている街として知られ、イギリス人の間でも人気のスポットとなっているようです。そういう意味で、京都の歴史的な建物の雰囲気と、ヨークの雰囲気が、和と洋の違いはありますが、なんとなく重なる気がします。
ちなみにヨークは、かつてはバイキングが暮らしていた街でもありました。

画像(https://www.google.com/url?sa=i&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwi728rM5JXhAhVN6bwKHU5VBZAQjhx6BAgBEAM&url=https%3A%2F%2Fukchoirfestival.com%2Fevent%2Fuk-choir-festival-2019-york-choir-leader-weekend-ticket-sat-25th-sun-26th-may-2019&psig=AOvVaw34onu30O0rrjIvEPIccVVU&ust=1553345376109125)


ヨークの街で一番の観光スポットは、ヨークミンスターという大聖堂です。キリスト教や教会に興味がなかったとしても、ここはヨークにきたら絶対に見なければいけない場所だと思います。というか、ヨークミンスターを見ないでヨークを回ることは不可能なくらい巨大な建築物です。近くに行けば行くほど、よくもまあ、こんなに大きな建物を建て、こんなに凝った装飾を施せたもんだなあと感心します。朝見ても、夕暮れに見ても、いつだって惚れ惚れするほど偉大です。

関連画像
画像(https://www.google.com/url?sa=i&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwj9pb7H5ZXhAhVFwLwKHTGqCN4Qjhx6BAgBEAM&url=https%3A%2F%2Fwww.chapel-haddlesey.n-yorks.sch.uk%2Fyear-5-6-visit-york-minster%2F&psig=AOvVaw32hdxYqi8QS6rabuExG9or&ust=1553345553417771)

「york minster」の画像検索結果
画像(https://www.google.com/url?sa=i&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjOm4vo6JXhAhV7KqYKHTUIAJgQjhx6BAgBEAM&url=https%3A%2F%2Fwww.ai-cio.com%2Fnews%2Fchurch-england-votes-divest-fossil-fuels%2Fyork-minster-york-england-uk%2F&psig=AOvVaw1Z-wByZMulaiT6ZJ0XWn5G&ust=1553346417595209)


イギリスは教会のサイズが街の規模を表す、というようなことを聞いたことがあります。全地域でそれが当てはまるかどうかは知りませんが、電車に乗っていると、必ずどこかしらの教会が見えるのですが、大きい教会があるところは、街も大きいようにわたしも感じました。教会や大聖堂(の持ち主)が、その街で権力を示していた、みたいな感じでしょうか。

ヨークの街は、どこを歩いても中世の街並みの景観を崩さないように規制がかかっているのか、マクドナルドやH&Mなどのファストフードやファストファッションのお店ですら、外観があまり近代的だったり機会的な感じではありません。ちゃんと街に調和しています。

中心街にはいろいろな小道があり、それぞれに名前がついているのですが、その中に、シャンブルズという小道があります。ジャンブルズには Jetting と呼ばれる、二階部分が一階部分より前に突き出ている建築様式の家というのかお店というのかが所狭しと並んでいます。この建物たちは昔、肉を二階部分から日陰になっている一階部分に向かって吊り下げるために使われたスタイルなんだそうです。この建物が並ぶシャンブルズをハリー・ポッターの作者J.K.ローリングは作品の中で、魔法用品が売られているダイアゴン横丁のモデルにしたとされ、観光客が毎日訪れる場所の一つとなっています。この通りには、ハリー・ポッターのグッズのお店もたくさんあります。

「shambles」の画像検索結果
画像(https://www.google.com/url?sa=i&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwifko-S5pXhAhW1IqYKHYgZA3sQjhx6BAgBEAM&url=https%3A%2F%2Fwww.thetimes.co.uk%2Farticle%2Fyork-city-guide-amble-along-the-shambles-9w0zwt3rj&psig=AOvVaw0Q-KyHQTQGJwX4d9gaw8yw&ust=1553345783445102 )


また、ヨークの中心街から外れてだいぶ北西に向かうと、ヨークシャー・デイルズという自然地帯が広がっており、イギリス人たちは余暇にハイキングに出かけるエリアとなっているそうです。



わたしは初めてヨークに訪れた時、電車で駅に着いた瞬間にこの街に恋をしました。なんといっても、駅がまた趣のある建物なんです。歴史的かつイギリスの雰囲気が好きな人にはたまらない感じです。

関連画像
画像(https://www.google.com/url?sa=i&source=images&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiG4ZLg6ZXhAhXRyosBHVR5ACoQjhx6BAgBEAM&url=https%3A%2F%2Fwww.letsrecycle.com%2Fnews%2Flatest-news%2Flner-recycling-rate-platforms-just-15%2F&psig=AOvVaw2NBRpdApkZmI9-loFMpxXp&ust=1553346718113174)


ちなみに、駅の、中心地と反対側のエリアには、鉄道博物館があり、なんと、日本の新幹線も置いてあります。流れている映像も、置いてある新幹線もだいぶ古いものですが、ひとときの日本語と日本の車中を感じることができ、わたしは新幹線の中でしばしホッと和んでいました。

そして先ほど書いたように、ヨークの街並みそのものも中世の趣ある景色が広がっていて、わたしは1年そこで暮らしていましたが、いっときも飽きることなく、毎日惚れ惚れとするほどでした。どこを見ても美しい!!

もちろん、ゴミが落ちていたり、観光客で混んでいたり、人が集まるところらしい部分はありますが、それでも街を歩くのに飽きることはありません。ただ、一日あれば中心街は歩いて回りきれます。美術館、博物館などを制覇しようと思うと、もう少し時間が必要だと思いますが。。。

街は中心街を囲むように城壁があり、その城壁の上を歩いて街を一周することもできます。これもなかなか楽しかったです。

ちなみに、佳子さまがご留学されたリーズ大学もヨークシャー(ヨーク州)ですが、ヨークシャーというくくりになるとかなり広くなり、わたしがいたヨークはヨークシャーの中のヨークという場所で、佳子さまの場所は、ヨークシャーの中のリーズという場所でした。リーズも一度だけヨークから電車で1時間弱で行けたので、観光・ショッピングで訪れました。



ヨークの説明をしていたらもうこんな長さになってしまったので、いったんここで終わろうと思います。

もっと詳しく知りたい方は、Wikipediaをご覧ください。


とにかく、York、いいところでした。

ロンドンから2時間半くらい電車でかかるし、日本から直行便とかもないので、ヒースロー空港(ロンドン)か、ヨーロッパでいったん飛行機を乗り継いでマンチェスター空港からヨークに向かうという感じが普通です。
ヨーク目的ではなくても、イギリスに行くことがあったら、ぜひ一度訪れていただきたい場所です。

治安もとても良かったです。さすがに夜遅くに一人で歩くのはどうかと思うけど、それでも危険な目にあったことは一度もありませんでした。(酔っ払いが近づいてくるとかはあったけど)


学生生活にはなんの不足もない場所でした。
次の記事では、その学生生活について書こうと思います。

2019年1月22日火曜日

イギリス大学院修了しました。

ご無沙汰しております。

昨年20189月、わたくしは無事に一年間のイギリス大学院留学を終え、帰国してまいりました!!


201711日から71日までのケンブリッジでの大学院準備コースを終え、
三つの大学から入学許可をいただき、
その中から進学先を決めたわたしは、
2ヶ月後の20179月に夢いっぱい胸いっぱいで再びイギリスへと旅立ちました。

University of York (ヨーク大学)の MA in Global and International Citizenship Education (グローバル & インターナショナル シティズンシップ教育 修士課程)というコースで学んでいました。


シティズンシップ教育は、日本語で市民(性)教育とも言われ、「良き市民であるための教育」というイメージでしょうか。

これだけ聞くと、非常に政治的に聞こえると思いますが、実は日本でもこの概念はすでに存在しており、既存の学校教科に当てはめることができます。道徳、総合的な学習の時間、せいかつ、家庭科、社会、公民などがその例です。国語や外国語も関係しています。


わたしはこういったことを学びながら、多文化共生という観点からシティズンシップ教育を捉え、いろいろ紆余曲折した結果、「Japanese student perception of the development of intercultural competence and factors of the transition during studying abroad(海外留学における日本人学生の異文化間能力の発達とその要素の認識)」というタイトルで修士論文を執筆しました。

これから数回に分けて、備忘録も兼ねて、ヨーク大学院留学のふりかえりをここに綴っていきたいと思います。

帰国後の新生活ということで、新しくブログをこちらにしました!


今までの記録はこちら。